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「宇田川源流 日本万歳!」 卵かけご飯という日本以外では味わうことのできない奇跡の食事

2020.08.30 22:00

「宇田川源流 日本万歳!」 卵かけご飯という日本以外では味わうことのできない奇跡の食事


 月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。毎週日本のすばらしさをお届けすることによって、日本人としての自覚をしっかりと持ち、誇りをもって一週間を迎えていただきたいと思っている、その応援の一つとして、この連載を続けているのである。実際に、一週間の始まりというのは、あまり喜ばしいことではない。あまり希望を持った一週間というのではなく、基本的には毎日同じことをし、また気になることの方が多いということが現在の日本人のほとんどではないのか。そのような日本人に対して、何をどのように考えるのかということが最も大きな状況になっている。

先週金曜日に日本では、安倍首相の辞任という非常に大きなニュースがあった。今までは日本では毎年一年ごとに首相が変わっていたというような状況であったのが、7年8カ月という安定した政権運営になっていたと思う。逆に安定しているということは、様々な内容の固定化が図られており、その固定化がまた変化するというようなことになるのではないか。

しかし、政治の世界が変化しても我々の生活が変わるわけではない。逆にコロナウイルス禍の中において、徐々に人と人が離れてゆくことになってしまい、また、テレワークなど人のぬくもりが失われた内容ばかりの言動が多く目立つようになっているのが非常に残念なことになる。

安倍首相の辞任に関しては、今まで私は直接的に何かコメントを出してはいないのであるが、今後その内容に関して、明日以降のブログで少し何か書いてみてもよいかもしれないと思っている。

さて、そのような「変化」の前に、まずは「日本人に誇りを持ってもらう」ということを考えてみたい。

日本人は「たまご」の味を楽しんでいるらしい、中国では不可能な「卵かけご飯」=中国報道

 日本旅行がブームになり、より多くの中国人が日本食に親しむようになった。日本に来たら食べてみたいものには、寿司や刺身、しゃぶしゃぶ、ラーメンなど日本らしいものが多いようだが、なかには料理と呼ぶにはシンプルすぎる「卵かけご飯」を食べてみたいという人もいるようだ。中国メディアの百家号は25日、日本人は生たまごが大好きだと紹介する記事を掲載し、衛生面で大丈夫なのかという疑問に答えている。

 中国では生ものを食べる習慣がほとんどない。そのため、キュウリでもトマトでも火を通して食べるのが普通であり、たまごも例外ではない。そのため、卵料理のレパートリーは非常に多く、味付けたまごからたまごチャーハン、たまごスープ、たまご焼きなど実に108種類もあると記事は伝えた。数え方は不明だが、一番メジャーな食べ方はゆで卵で、朝ご飯に牛乳と一緒に食べるのが最も多いとしている。

 何でも火を通して食べる中国人にとっては「たまごを生で食べる」のは考えられないことなのだろう。記事は、中国人に人気の日本ドラマで生たまごかけご飯を食べているシーンを見たことがあると紹介。シンプルに醤油だけをかけて食べていたことから、「日本人はたまごそのものの味を楽しむらしい」と伝えている。ただ、中国人には生食の危険性が気になるようだ。

 確かに生たまごには食中毒の危険があるが、記事はこの点、日本では流通する前にたまごをきれいに洗って消毒し、さらに生で安心して食べられる期限である賞味期限もたまご1つ1つに明記しているので安心だと紹介。そのため、日本のたまごなら安心だが中国では安全は保証できないとも付け加えている。

 実際に食べ比べてみると分かるが、日本のたまごは安全なだけではなく、スーパーで並んでいるパック売りの普通のたまごでもしっかりとした味わいが感じられる。中国で販売されている普通のたまごにはあまり味がなく、物価からしても決して安くはない。生たまごはその素材の味をストレートに味わえる食べ方とも言え、安心しておいしい生たまごが安く食べられる日本は恵まれているといえるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

2020年8月28日 7時12分 サーチナ

https://news.livedoor.com/article/detail/18803482/


 ところで皆さんは「朝ごはん」をしっかり食べているであろうか。朝ごはんの定番といえば、ご飯とお味噌汁そして焼き魚に漬物というところであろうか。9月に入るこの時期になってくると鮭がおいしい時期である。そこに海苔でもあれば、最高の朝ごはんということができるであろう。

では、そのほかの定番となれば何であろうか。日本人のもう一つの定番が「卵かけご飯」である。

卵かけご飯は、熱いご飯に冷たい卵をかけ、そこに醤油を少し入れて(卵の段階で入れるという人が多いようであるが、今回はその順番に関しては問わないので、ご容赦願いたい)食べるご飯のことである。単純に、卵の冷たさと、醤油の風味、そしてご飯の温かさから、食べごろの温度のご飯ができ、なおかつ卵で少し緩くなった感じご飯なので、時間がないときには最適である。

さて「卵」は、平安時代「加比古」(「カヒコ」とよむ)として、滋養強壮の薬として食べられていたようである。平安時代の文献などには「加比古」がかなり出てきており、産前産後の食べ物として金地珍重されていたようである。確かに日本の場合は「医食同源」の考え方があり、「子供」を産んだら「卵」を入れるということは理にかなった内容であるといえる。そのうえ、それで滋養強壮の効果があるということになれば、かなり良い食べ物であろう。

また、四條流包丁式であっても、平安時代や鎌倉時代に「鳥」を包丁式の題材として使っていた記録もあり、「四つ足のものは食べない」というような文化性とは異なり、卵や鳥を食べていた記録は少なくないのである。なお、四條流包丁式の題材としては「朱鷺」や「白鳥」なども儀式に使っていたというので、それらを解体して神にささげていた、つまり、食べていたという記録になるのではないか。

そして「神にささげる」ということから考えて日本の食材はかなり新鮮な物でありなおかつ、その物流などもしっかりとしていたと考えるのが普通なのではないか。刺身などもそうであるが、「生で食べることができる」ということは、それだけ新鮮であるということを意味しており、その新鮮なもの、つまり「まだ生きている時代の痕跡が残っているものを食す」ということで、その生き物の霊性を自分の中に取り込むということをしっかりと行っていたのである。

食べ物に関してこれだけ「神聖なもの」ということを考えられているだけに、日本の食材に関しては「鮮度」と「加工技術」が重要になってくる。これ腰日本の食文化であると考えられる。

そのように「生きるため」の食べ物ではなく「神にささげるため」の食べ物でありなおかつそれを「神とともに楽しむ」ということが、日本の食文化にある。そしてそこに「口中調味」というように「自分の好みに合わせる」つまり「与えられたものだけで終わるのではない」ということが卵、醤油のバランスを自分で決めることのできる日本の自由があるのではないか。外国の料理のように「全て決められた、上から決定通りに食べなければならない」というようなものではないのが日本の文化なのである。

その様な「自由」がある食文化などは他ではあまりない。そのような食文化のある日本で本当に良かったと思う。