Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

9-GATE Motor cycle maintenance/modefy

オイルクーラーも大事だけどオイルも大事

2020.08.31 00:55

なんだか軽く訳の分からない題名ですが

エンジンオイルがキチンと管理されていないと、

補器を強化しても意味がないよ~ってお話しです。

今回オイルクーラー取り付けのご依頼GOOSE350。

オイルクーラーを交換するにあたり、オイルを抜くわけですが

ちょっと白濁しております。乳化と言うやつです。

この状態がもっとひどくなりますと、前の記事にあったコーヒー牛乳のようになり、

エンジンオイルは油膜を保持できなくなって、金属同士が接触します。

金属同士が接触すれば、想像以上の発熱が起き、金属表面もかなりのダメージを食らいます。

最悪は「焼き付き」を起こします。

とりわけGOOSEに関しては当店のお客さんはみんな乳化しやすい傾向にあるみたいです。

ブリーザーの問題なのか、そもそもそういうエンジンなのか謎ですが。

話は反れますが、4輪のRX-8に搭載されている13Bと言うロータリーエンジンもなぜかオイルフィラーキャップにマヨネーズみたいになった乳化物が良く付着します。

RX-7の頃はそんな事なったことなかったけどなぁ。

話を戻しますが、この「乳化」と言う現象、何がオイルに混ざっているかと言いますと

「水」です。

え?水??ってことは、水没?浸水???などと色々思い当たる節を考えてしまいそうですが、別に水没してなくても水が混ざることがあります。

空気中にある水分が水蒸気となって、オイルに溶け込めば乳化するんです。

って事は、世の中のエンジン全部に言えるって事じゃん!と言う事になる訳ですが

そうです。大正解です。

どんなエンジンでも起こり得る話です。

起きにくいエンジンと起きやすいエンジンとはあると思います。実際に経験してます。

通常であれば、空気中の水分がオイルに溶け込んだとしても、オイル自身も過熱されていますから蒸発して、

ブリーザーからエアクリーナー(もしくはキャブレター吸気口)へ送られます。

つまり蒸発しきれないほどの水分(これは水没と言えるレベルでしょう)

もしくは、蒸発できるほどオイル温度が上がっていない状態でエンジンが停止するの2パターンが考えられます。


後者の「蒸発できるほどオイル温度が上がっていない状態でエンジンが停止する」に関しては、シビアコンディションと呼ばれます。

よくあるのが、軽自動車などで使用するのは奥様。

近所のスーパーへ毎日お買い物するだけぐらいで、遠出は旦那様の車で行くからもっぱら

軽自動車は近所専用マシーンと言う具合です。

具体的には毎走行2~3キロ程度で、暖機なんてしません。


もう一つの例としては

大切なバイク。虎の子はたいて買ったスーパースポーツ。

ちょっと仕事が忙しくて乗ってやれないけど、週に一度は調子を維持するために

必ずエンジンは掛けるようにしている。

でも近所の目もあるからあんまり長時間はかけておけないんだけどね。


これ、実は、やってはいけないとまでは言わないけど

キチンと理解してやらないと大切な愛車を痛めつけてしまうんです。


両車に言える事は、エンジンが完全に温まり切っていないうちにエンジンを停止してしまう事。

エンジン内部の結露した水分がオイルに吸収されて乳化は起こります。

要するにエンジンをしっかりと過熱することが大事になります。過熱することで水分を蒸発させ、オイルを乳化から守る。

乳化から守ることでエンジン本体を守る事ができます。

具体的には、エンジンをかけたなら20Kmくらいは出来れば走行したいところです。

ちなみにこのシビアコンディションでの使用下の場合、〇〇ハツの説明書などを読むと書いてありますが、オイル交換サイクルは通常は10,000Kmと記載がありますが

シビアコンディションの場合は3,000Kmで交換が推奨されております。それくらい条件がキツイと言うわけです。

バイクの場合は、軽自動車よりも高回転で使用されるエンジンです。

ことさらに気を使う必要があると言う事です。

大分文字多めなブログになってしまいましたので、読んでて飽きてしまうと思いますが

もうちょっと。


SRなどのスカチューンであるブリーザーフィルター

ここから水分侵入することもかなりありますので、車体カバーで保管されている方は

要注意です。

また、このブリーザーフィルターに関してあまり頓着の無い方を多く見ますが、

これ、結構オイル汚れで詰まるんです。

詰まると、ブリーザーからエンジン内部の圧力が逃げることが出来ず、エンジンブローすることもありますので、実はエアクリーナーより気を使う部品です。

汚れたら毎度交換しても良いと私は思ってます。








話が大きくそれましたが、オイルクーラーを交換していきます。

と言っても、アクティブさんのボルトオンキットでの交換ですので、特に悩むことは無く

終了。


GOOSEってフロントタイヤのすぐ後ろに装着になるわけですが、

アクティブさんからこのサイズのストーンガードが販売されてません。。。

かっこいいエッジング処理されたガードがあればよいのですが、無いものは無いので制作。

80年代な見た目のストーンガード。

ありがとうございました。