中山堂(旧台北公会堂)。初参観①古跡ガイドツアーに参加しよう!
総統府の見学を終えて、ただいま午前10時過ぎ。
続いては、歩いて数分のすぐ近くにある中山堂を見学しに行こうと思う。
中山堂は、もとは日本統治時代に裕仁皇太子(昭和天皇)の台湾訪問を記念して建てられた公会堂で、いまもイベントホールとして使われている。
ここも総統府と同じで、9年台湾に住んでて、何度も前は通りかかるのに、気がつけば一度もちゃんと見学したことがなかったスポットだった。
場所も近いし、これも一つのタイミング。ついでに見学だ!
中山堂に着くと、外壁のメンテナンス中だったが、正面玄関は開いてるので休みではなさそうだ。
正面の入口に向かうと、例によって入館前のマスク確認とアルコール消毒コーナーがあった。
記帳するときに受付のお兄さんに休日のガイドツアーの時間を聞くと、「10時、11時、14時、16時だけど、ちょうど10時半に個人グループの予約が入ってるから、一緒に回るといいですよ!」とのお返事だった。
平日の場合、ボランティアガイドツアーは決まった時間はなく、希望者がいれば随時開始なんだそうな(それもすごいな)。
もちろん、ガイドツアーに参加しなくても、館内の公開範囲は自由に見学できる。
「あ、なんならイヤホンガイドもありますよ! 必要なら左手のカウンターへ行ってくださいね!」
この時私一人しか入館しようとしてるお客がいなかったからか、お兄さん、すごい丁寧で親切。
とまあ、色々説明してくれたお兄さんに身分証をスキャンされて館内へ。
10時半のガイドツアーは10分ほど開始が遅れるとかで、まだ20分近くある。
とりあえず、1階のガイド受付の待合席とおもわれるところへ行ってみると、中山堂の紹介ビデオを放映していた。
これが意外と素晴らしく。日本語と英語の字幕があって、コンパクトに歴史や建物のポイントがわかるようになっていた。
本当に詳しくて、正直これを見ればガイドツアー参加できなくても大よそ重要なポイントは網羅されていた。
紙のパンフレットもきちんとした日本語ですごいよかった。
楽しくビデオを見たり、パンフレットを読んだりしているうちに時間になり、10:40ごろツアースタート。
ボランティアガイドさんと、ツアー参加者10名ほどで、まずは今いる大ホールの見学から。
ガイドさんによると、中山堂という建物は世界のいろんな文化を取り入れた建物のデザインになっていて、たとえばこの大ホールは、アーチを描く天井に幾何学模様が配されたアラビア風なんだそうだ。
そう言われれば、そんな感じがするかも。知らなきゃわからないね~!
さらに1階で一番面白かったのが、ホールの柱の梅のマーク。実はもともとは皇室の御紋の菊の花があしらわれていたのを、蒋介石が来てから菊をほじって梅を押し込んだのだそうな。道理でいまいち柱との一体感に欠ける訳ね。
あと、正面玄関の車寄せに足を洗う流し場があるのもびっくりした。昔の道は土まみれになったりするから、足をきれいにしないと中に入れなかったとか。
1階のイベントホール「中正庁」はイベントの準備中ということで公開してなかったのがちょっと残念。通常でも予約しないと見学できないらしいが、けっこうしょっちゅうイベントがあるので見学は狭き門らしい。
楽しくガイドさんのお話を聞いて1階の見学を終えた私たちは、階段で2階へと移動したのだった。
中山堂。初参観②につづく~
中山堂
住所:台北市中正區延平南路98號
時間:
※ガイドツアーに参加しなくても、日本語イヤホンガイドあり。正面入り口奥のカウンターで借りられる。私は借りなかったけど、たぶん身分証とかいりそうな感じ。