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9-GATE Motor cycle maintenance/modefy

バイクは消耗品の塊

2020.09.02 01:20

バイクに限った話ではないですが。

家屋であっても車であっても、すべての「モノ」は消耗します。

一生モンってのは、キチンと維持をしているうえでのお話。

走行中にチェーンが外れたと言う事で緊急入庫のSR。

こうなる前に相当弛んでいたはず。

運転する前に異変に気付くか気づけないか。普段から愛車を手入れしていれば違和感に気づきやすいのですが、乗りっぱなしの場合気付かないもんです。

手入れと言っても、大げさな話ではなく、例えば愛車を磨く(洗車)などしていれば多分気付けるかと。

こちらの車輛に関しては、普段はご自身でメンテナンスされているとの事でしたが。

なんと使われていたチェーンはシールチェーンではなく、ノンシールチェーン。

そりゃ、伸びまくる(ピン減りまくる)よね。ある意味納得。

SRは標準でOリングチェーン(シールチェーン)が使われています。

規格に合った部品を使わないと、こういった事になってしまうので注意です。

ノンシールチェーンは安価である反面、耐久性が乏しく、ピンにガタや減りが出やすく

街乗りには向きません。

ましてやSRの様に排気量もあり、トルクもあるマシンではあっという間にチェーンは終了します。SRに限られた話ではありませんが。

なので、原付くらいにしかノンシールチェーンは使われないのです。

チェーンがここまで伸びると、当然スプロケットも減る。

チェーンが伸びると言う事は事実上ありえません。あんな硬い金属伸びません。

チェーンのピンやスプロケットが摩擦によって減りガタが大きくなるから周長が変わるのです。

減るものは減ってしまうので、なるべく減らないようにチェーンルブなどで潤いを持たせて

長持ちさせようと言う考え方が、チェーン給油です。

もっと言いますと、シールチェーンはピンの内部に最初からグリスが封入されており

このグリスが抜けちゃうのを防ぐためにOリングで隔離しているのがシールチェーンです。

ですが、このOリングもチェーン自体のフリクションにもなると言うデメリットも持ち合わせております。

なので各メーカーさんXリングとかUリングなど独自の技術でフリクションを低減させながら

しっかりとチェーンの強度(寿命)も確保しております。

各メーカーさん様々なチェーンがリリースされていますので

好みで選ぶものアリだと思います。

某動画サイトでチェーン給油不要と言うのが出ていると言うのを

お客さんから教えてもらったのですが、

色々な考え方があって良いと思いますので、そちらに関しては私は良いとか悪いとか言いません。

ただ、私の考え方としては

チェーンもスプロケットもあんな高回転でぶん回されている部品、しかも加速も減速もする。

かかるストレスは想像をはるかに超える厳しい条件下での使用です。

過熱もします。

アルミのスプロケットなら歯が減りやすいし、実際に高速走行を終えた直後のチェーンや

スプロケットは相当な熱を持ってます。

油があったほうが、潤滑だけでなく冷却も助けてくれますので塗った方がよいとおもってます。

ま、コテコテに塗るだけ塗って、なんなら塗る前に掃除もしないで汚れたうえに塗っても意味は無いと思いますけど。

あとは防錆(ぼうせい)

リンクプレートは鉄ですので、錆びます。さび止めの意味もあります。


話がいつも通り脱線気味ですので(笑)元に戻して


ハブクラッチもついでに点検しますが、潤いがありませんでした。

ここに潤いが無いと、スプロケットハブが抜けなくなったり、ハブ自体が終了することもありますので注意。

同時に作業しておきました。

今回は、チェーン+前後スプロケット交換を行いました。

ありがとうございまいた。

ちなみに当店でチェーン+スプロケット交換を行う場合、工賃は¥7,500(税抜)となります。(チェーン・スプロケットは別途)