サザンスピードの19　キャロットクラブ 2020年度募集

サザンスピードの19　募集価格1600万円

牝　矢野厩舎　ノーザンF生産

父ミッキーアイル　母父Southern Image

本馬の配合は、Danehill 4×4、Nureyev 4×5、Halo 4×4、Sir Ivor 6×5・6というクドいほどクロスの濃い父母相似配合。父母相似配合は母の競走能力に大きく依存し、母サザンスピードはコーフィールドC（豪GⅠ・芝2400m）を勝利した豪州産馬なので、うまく能力を引き出せれば大物になってもおかしくない。

ミッキーアイル産駒はRock of Gibraltarのもっさり感を伝えると血統評論家の望田氏が主張しており、HaloやSir Ivorの血を持つことを機動力・スピードを補完するのが良さそう。新馬戦を勝ち上がったミッキーアイル産駒はこの血を持つのがその理由だ。本馬は配合的にもそのもっさり感を伝えそうなDanehill 4×4なだけあって、しっかりHalo 4×4、Sir Ivor 6×5・6を持っているのは好感。現時点で馬体重512kgと大きく出ており、Danehillの後駆パワーをしっかり受け継いでいそうだ。

◆サザンスピードの19 父母相似配合

矢野厩舎は短距離向き、Danzigの血の活躍馬が多いイメージがある。短距離馬で言えば、カッパツハッチ、クールティアラ、ヨシカワクンなど新潟1000mでの活躍が目立つ。また、Danzigの血を持つ馬には、ジェネラーレウーノ、プリンシアコメータ、スペチアーレなどがいる。活躍馬が少ない中でも、本馬との共通点が多いだけに血統×厩舎の相性は良さそうだ。

ただ、そうは言っても活躍馬は少なく、今年の成績は現在4勝と例年に比べて非常に悪い。ノーザンFとの縁も薄いだけに、堅実には勝たせる厩舎力はあっても上級条件となると疑問が残る。ジェネラーレウーノ（実はノーザンF関連馬）の一件で評価が変わっていればいいが。

【総括】

狙った感のある父母相似配合ではあるが、母が豪州GⅠ馬なだけあって、その能力が伝われば一発あってもおかしくない血統構成。ミッキーアイル産駒と相性が良いとされる血も持ち合わせており、堅実に走る可能性もありそう。もちろん厩舎力・ノーザンFの意向には不安があり、いくら血統との相性が良さそうと言っても、上級条件まで活躍するかまでは運次第なところだ。

募集価格1600万円は血統だけみれば割安で、この価格帯なら厩舎も許容できる範囲だろう。馬代回収を目標にしつつ、走ったらラッキーという気持ちで。

堅実性　　★★★☆☆

大物感　　★★★★☆

お買い得　★★★★☆