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LOVE×PR=POWER

儚いからこそ美しいキャンドルはまるで人生そのもの。心の火が揺らいでも自分の芯を知ることで人はまた軸に戻ることができる。/キャンドル作家・セラピスト 小池 安雲

2020.08.31 15:11

キャンドル作家/ セラピスト

小池 安雲

仕事への愛に PR を掛け合わせたら「POWER」になる。ハートフルな仕事人たちのポジティブなチャレンジを PR の力で応援していく「LOVE×PR=POWER」プロジェクト(略して「L.P.P.P」)。いまだからできることを、いまだからこそポジティブに、いまを、そしてその先の未来を見据えて力強く歩み始めている彼らの熱い温度をお伝えしてまいります。


バランスを整える「盛り塩」キャンドル。「agumocandle(アグモキャンドル)」は、お客様にとってただのキャンドル屋さんではなく、”帰る居場所”。ここには、不思議と惹きつけられる魅力と、安心感があります。今回は、キャンドルに人生を見出した小池安雲さんに、お話を伺いました。



■好きを追求したら世界が広がっていった

―セラピストでもあり、キャンドル作家でもある安雲さん。今の活動を始めたきっかけは何でしたか?


小池:実は私はセラピストの勉強を始めるまでに何回か転職をしています。しかし、あるときふと立ち止まってじっくり内省したことをきっかけにカラーセラピストとしての勉強を始めました。予てから人に関わる仕事がしたくてホテルの専門学校に通い、最初の就職先にホテルを選びました。しかし、どうもしっくりこずに割と早く退職しました。次に「言葉」と触れていたい、という思いから書店の店員を経験し、Webメディアの編集部に籍を移しました。仕事は充実していましたが、多忙な日々を過ごすなかで自分がすり減っていく感覚がぬぐえませんでした。迷った末に退職を決意しましたが、このまますぐに転職してもきっとまた転職を繰り返すのではないかと思い、まずはじっくり自分と向き合うことにしました。そのときに気がついたのは、「言葉」ってやっぱり私にとっては魅力的な存在であるということ。それから「数字」や「色」が全世界で共通の言語であるということを知り、もっと探求したいっていう思いが強くなりました。仕事を退職してからは、それらの学びを深めたいという気持ちにしたがって学校に通うことにしました。


―キャンドルを作り始めたきっかけに何がありましたか?


小池:始めたきっかけは本当に偶然です。当時通っていたカラーセラピースクールの先生のお誕生日に、プレゼントを贈ろうという話になり、その時に初めてキャンドルを手作りしたんです。そこから独学でキャンドルを作るようになり、出来上がった作品をブログに載せたり友人にプレゼントするようになりました。そしたら次第にお問合せをいただくようになって、マルシェなどで出店する機会をもらえるようになっていったんです。途中、しっかり技術を取得しようと学校にも通い、独学で取得した技術にさらに磨きをかけていきました。最初から「キャンドル作家になるぞ!」という目標をもって積み上げていった、というよりは好きなことを極めていくなかでお声掛けいただいた機会には全部参加していくようにして、作品をお出しする場数を増やしていき、結果的に「キャンドル作家」として現在の活動につながったという感じです。キャンドル制作も、人と向き合うことも、数字や色を扱うことも、心の底から「楽しい!好き!」って思えることなので気が付けば作業に没頭していることがよくありますね。

■キャンドルはアートであり、実用品。自己と他者の2つの視点を持ち続けること

―独立されて10年とのことですがここまで続けてこられた秘訣って何ですか?

小池:セラピストや作家としての活動をやめようって思ったことがなかったですね。今までのセッションを受けてくださった方、キャンドルを買ってくださった方との信頼関係をしっかり保っていきたいという気持ちがとても強くあるからだと思います。


―なるほど。ほかにもなにか心がけていたことはありましたか?


小池:あと、常に誰かからフィードバックをもらえるような環境に身を置いていたのも大きいですね。百貨店の催事の参加やほかのアーティストさんとのコラボ企画、オンラインショップなど、自分の作品と社会との接点を増やすことで定期的に誰かからフィードバックを受けられるようにしてきました。私にとってもっとも辛いのは無反応。反応が少しでもあれば、次のステップに向けてまた頑張ろうって思えます。もちろん、いただくフィードバックの全部がポジティブなものとは限りません。へこむことだってあります。だけど、それは今後より良いものを作っていくために必要な要素。鋭いご指摘をいただいた時も、淡々と次の行動に移すようにしています。

小池:皆様にお出しする作品はほんの一部で、実は試作品がたくさんあるんです。イメージした色や形を実際にキャンドルで表現することに苦労することがよくあります。キャンドルって、自己表現やアートの要素ももちろんあると思いますが、私が作るキャンドルは同時に実用的でもあってほしい。使ってくださる方の生活にそっと寄り添えるキャンドルであってほしいので、その2つのバランスのとり方が難しいところでもあり、醍醐味でもあるんですよね。自己満足で完結してしまうのではなく、他者視点を持つこと。常に、自分も使いたいと思える作品かどうかという視点は忘れないようにしています。


■全人類にとっての究極のエンタメは小さな感動体験から


―今後、安雲さんが挑戦したいことに何がありますか?


小池:究極のエンタメを作り出したいです。国籍とか年齢や性別といった概念を取っ払った全人類が「楽しい!」「素敵!」と感じられるスイッチを「究極のエンタメ」を通してONにしたい。そのエンタメは必ずしも今までしてきたキャンドルやセラピーの延長線上にある必要はないと思っています。その目標達成のためにはちいさな「感動体験」を生み出し続け、積み重ねていくことが大切だと思っています。

小池:私が尊敬する方のうちのお一人であるプロデューサー、橘康仁さんによると、人はどうやらその人が抱いていた予測の期待値を超えたときに感動するそうなのです。なので、自分が作り出す作品やサービスを通してどうやったら人の期待値を超え続けていけるかっていうことを常に考えています。最近してみたアクションとしては、キャンドルを包むパッケージを変えてみたり、タロットのメッセージをキャンドルに添えてみたりしました。小さくてもアクションしていくことで常にアップデートしていけるようにしています。また、私は何をするにしても、なるべく自分の心に忠実でいようと思っています。セラピストとして誰かに対して「無理しなくていいんだよ」と言っておきながら自分が無理していたら説得力がなくなってしまう。また、「究極のエンタメを作りたい!」と思っておきながら自分がしていることを楽しめていないと理想のエンタメにはなかなか近づけないと思うからです。


―自分の心に忠実であるっていうのは大切なことですけど、実は結構難しいですよね。


小池:生きていれば必ず山もあれば谷もありますからね。でも、その山や谷の経験がその人の個性にもなるし、愛おしいポイントにもなり得ると思うんです。これってまるでキャンドルみたいだなって思います。キャンドルも火を灯せばどんどん溶けて形はみるみる変わっていきます。灯す前の状態から変形していくその姿が愛しいし醍醐味でもある。そして、キャンドルに灯っている火そのものも揺らぎます。しかし、どんなに揺らいでも一度灯った火は芯がつきるまで燃え続けます。

小池:日々生活を送るなかで、誰もが感情の揺らぎを感じることがあると思いますが、私は感情が揺さぶられるときこそ「中庸」を意識するようにしています。キャンドルのように、たとえ揺らいでも、また軸に戻れる自分でいることができるからです。揺らいだっていい。山があれば谷もあっていい。それが人間らしさであり、人生の醍醐味であり、そして人生を唯一無二のかけがえのないものにしてくれると思います。

小池:キャンドル作家としてコネクションも経験もない状態からのスタートを切りましたが、今日まで活動を続けることができたのは本当にありがたいことだと思います。「誰かの心に寄り添うキャンドルを作ること」、そして「全人類にとってのエンタメをつくりだすこと」といった、個人の枠を超えた究極の目標をもつことが自分自身を支えてくれる基盤となってくれているなと思います。私自身、今に至るまでに心が揺らいだこともありましたが、それがあってこそ今があると思うと歩んできた軌跡を愛しく思います。作家として、自分のインスピレーションや創作意欲に忠実でありながらも、第三者によるフィードバックがあることで学び続け、次へのステップを踏み続けることができました。こらから先も、自身が掲げている目標に向けて一歩ずつ進んでいきたいです。

小池 安雲(こいけ あぐも)

キャンドルアーティスト/リリ<理人>数秘術考案、講師/カラーセラピスト/タロティシャン


炎を灯し光り輝き、芯が尽きるまで周りを照らすキャンドルの姿が「人間と同じだ」と感じ、「生きている間は光り輝き、周囲を照らすキャンドルのような人生を送りたい」と願う。「良し悪しではなくバランスが大事」という考えのもと、どんなときも寄り添えてニュートラルに心を整えるキャンドルを制作。また「盛り塩とキャンドルが合体したらパワフルになるのでは」という発想から、岩塩入りの浄®キャンドルを制作・販売。くつろぎや浄化を求める方や、ヒーラー、セラピスト、カウンセラー、アーティストの方々にご愛顧いただくようになり、2020年で活動10年目となる。

・百貨店等へのPOPUP出展(2014年~)

・カラーセラピーのコラム連載(2012年~)

・数秘術の書籍「おしごと数秘術」発売(2019年)

キャンドルナイトなど、暮らしで灯すためのキャンドルだけではなく、アートとしてのキャンドル制作にも力を注いでいる。


アグモキャンドルは、バランスを整えるチューニングキャンドルです

アグモキャンドルは、小池安雲が制作・販売するオールハンドメイドキャンドルです。浄化とバランスとメッセージを目的として、2010年から制作開始。「見て楽しみ・灯して癒されるキャンドル」をモットーに、ひとつひとつ制作しています。


Healing〈癒し〉/Awareness〈気づき〉/Purification〈浄化〉/Balance〈整える〉/Awakening〈目覚め〉

5つのテーマを礎に、数秘術やカラーセラピー、タロットで得た叡智を用いて、小池安雲がひとつひとつ制作しています。浄化したいとき、スッキリしたいとき、リフレッシュしたいとき…祈りや瞑想、ヒーリング、セラピーのお供に灯してみてください。


インタビュー聞き手:WORKING FOREVER