2020/9/6 【英国メディアから#13】BBC News: Black Lives Matter pushes Japan to confront racism
“very homogeneous society” (単一社会)
“Paper cuts of racism” (マイナーではあるがしっかりと傷つけている人種差別)
“Casual racism” (意図せずの人種差別)
に、(イギリス視点から)焦点を当てている。
まず、6月のNHKによる米デモの解説アニメ動画の削除問題について。
(黒人を差別的に描き、アメリカの人種差別に触れずに抗議デモの背景を説明しているとして、US
embassy含め、批判が殺到。)
続いて、mix-race (biracial)を示す、日本語の”ハーフ”という言葉。
(人によっては)白人とのmixは、モデルの様に華やかに持ち上げられる一方、黒人やアジア人とのmixは、また話が違ってくる。
例えば、2015年ミス日本グランプリの、mix-raceである宮本エリアナさん。彼女が選ばれた時に、国内から批判の声があがったという事実。
また、テニスの大坂なおみ選手が、フライド氏の事件の抗議行動として、8月末のUSトーナメントを棄権。
彼女自身、某食品メーカーのPRアニメで、white washing(白人化)されたり、日本のコメディアンから差別発言を受けたり。。
筆者のAndreas Illmer氏は、
これら“Paper cuts of racism” 、“Casual racism”
の事実を通して、日本人に問いかけている。
黒人差別問題は、
フロイド氏の事件報道しかり、
どこが欧米の話、自分には関係ない、
と感じているのではないだろうか。
日本で人種差別問題といえば、
日中、日韓だけに終わっていないだろうか。
日本人のマインドが、ここ数ヶ月で劇的に変わることは難しいが、少しの変化はあるかもしれない、と。
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私自身、東大阪のコリアンタウンのそばで育ったので、小中学校(地元の公立)の友人の多くが在日韓国人の2世、3世。
何とクラスメイトの半数近くが、”日本人とのmix-race又は在日2-3世”だった。
当たり前のように、小中学校でその歴史や差別について勉強し、韓国語学校も近くにあり、学校では韓国文化に親しむイベントが目白押しだった。
暗黒の歴史をちゃんと知った上で、
今、身近な韓国料理や文化を楽しみましょう!、
そんな風土だった。
そんな貴重な体験が、
”人種のるつぼ”である、今の欧州生活(ドイツ&イギリス)で本当に役立っているのは、言うまでもない。
6年間の欧州生活では、”racism” を目の当たりにしたことも、正直沢山ある。
まずは自分の価値観を、
今までの物差しを0にしてみること。
そして、”empathy (相手の立場に立って、アクティブに想像力を働かせ、共感すること)”を研ぎ澄ませること。
その先に、新しい世界が広がっているのだと、
思う。
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