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関西で学べるインド式健康法アーユルヴェーダ・ライフ|南想子の教室

アーユルヴェーダ通信18 砂漠でかき氷

2020.09.01 02:40

9月になりましたが、今日も暑いですね。『うだる』というより『茹で上がる』暑さ。ですが夏の暑い時だからこそ得られる至福の時がありますね。それは、冷た〜い物で喉を潤す瞬間。

夏の午後。冷を求めて汗だくで走り込んだカフェ。メニューのこんもり白く盛られたフラッペに釘付けになり迷わず注文。一口で汗が引きます。甘いシロップに茹った体も生き返ります。ところが冷房の効いた室内では胃の中と体の外の両側から冷えてきます。最後は震えながら食べた、そんな経験ありませんか? 

どうも冷たい物は冷房の効いた室内より、汗をかきながら暑い所で食べた方が幸せ度が高いようです。

今日は暑い国と至福の食べ物について。

インドで一番暑かった所は何処だろう?と訪れた所を振り返ってみました。北よりは南の方がだんぜん暑いだろうと想像しますが、意外と南インドは過ごしやすいんです。北インドほど都市化していない。緑が豊富で広大な大地。空気が適度に乾いているためか、体感的に暑くてむしむしという不快さを感じませんでした。ニームの木の下、涼しい木陰に座っていると眠りに誘われます。ちなみにアーユルヴェーダセラピーの一つシロダラに使われるオイルは、現地ではニームの木から抽出されたエッセンスが多いようです。ニームは南インドに多い樹木で、誘眠作用があります。そういえば、セラピーベッドで仰向けになり額にポタポタとオイルが流れて来ると10分もたたずに眠ってしまうのはそのせいでしょうか?(^◇^)


やはり、暑さでトップは西インド砂漠地帯のラジャスタン州。乾燥地帯で体温より気温が高い。呼吸する度に鼻の粘膜が乾き、湿ったタオルか何かで押さえていないとの鼻腔の奥が焼け付きそう。今年はコロナの影響でマスクが手放せませんが、今にして思えば砂漠でマスクは必需品だったかもしれません。こんな炎熱地獄のような所でこそ、冷たいかき氷を食べてみたいものです。氷の冷気を吸い込むだけで生き返りそう。ちなみに、ここでの至福の食べ物は、ホテルのウェルカムドリンクで飲んだ冷たいマンゴージュースでした。(^◇^)

(インド旅行記、『砂漠のエージェント』ぜひお読みください。笑えます)

ラジャスタン州よりもっと暑かった砂漠は、エジプト。リビア砂漠。ピラミッドやスフィンクスのあるところです。暑いというより痛い。白い砂に反射した日光が顔や腕に容赦なく突き刺さって来る感じ。目などはまぶしくてサングラスなしでは開けていられませんでした。世界有数の観光地なのにラクダを引くエジプト人に比べて外国人が少ないなと思っていたら、皆、ピラミッドが落とす巨大な影の側に集まっていたのでした。その砂漠帯には木陰もなく、一休みするところが他にない。((+_+))

まだ北アフリカの革命『アラブの春』が起こる前の平和な時代でした。至福の飲み物は、ルクソールからアブシンベル神殿へナイル川を下る船のデッキで飲んだキンキンに冷えたミネラルウォーターでした。(^◇^)

パンデミックの終息が見えない今、そんな遠い砂漠で贅沢しようという恐ろしいことは考えません。せめて国内のコロナが落ち着いたら、ぜひ行きたいハワイ。いいえ海外のハワイではなく、鳥取県の羽合温泉。鳥取の砂漠がいいなぁ。砂丘の向こうに海が見えるのは最高。インドのタール砂漠はパキスタンで、エジプトの砂漠はリビアで国境に遮られてしまいます。でも突き当りが海なら、ああ、ついにここまで来たんだ!という達成感があります。ここではぜひ砂丘に座って海を眺め、冷たい西瓜をがっつり食べたい。それが2020年私の切望する至福の時。(^◇^)