【重要なお知らせ】関西Aceコミュニティの解散について
【重要なお知らせ】関西Aceコミュニティの解散について
遅くなり申し訳ございません。8月27日を持ちまして、関西Aceコミュニティは解散しました。
代表であった者として、解散の経緯と今後の見通しを書かせていただきます。
1.直接的な解散の経緯
関西Aceコミュニティは「すべてのAスペクトラム当事者のためのコミュニティ」を名乗っており、「コミュニティ」(共同体)を名乗る以上、外部への意思表明は構成員の全会一致が望まれます。
無論、実務上は担当者による専決処分が行われることもあり得ますが、誰が何を担当しているかが不透明な場合、問題が生じます。
私は関西Aceコミュニティの代表としてTwitterアカウントを管理していました。その際、「私的利用」との批判が起きないよう、自分の個人的な意見を公式Twitterアカウントで表明しないよう、重々注意を払っていました。
しかしながら、公式Twitterアカウントにおいてコミュニティメンバーの一人(私ではない)の私見の記されたツイートをリツイートした結果、それが関西Aceコミュニティ全体の意見であると誤解される事態を招きました。
それを受けて、8月26日に当コミュニティは「全会一致主義」をより厳格に解釈することにしました。そして、そのことを8月27日に公表する予定でした。
が、全会一致主義を採用した矢先に、公式HPの運営についてコミュニティメンバー間で収拾のつかない意見の不一致が見られました。このような様子では、コミュニティメンバー間の些細な意見の違いにより、私たちの目指した「多様も恋愛も、恋愛しない人生も、ともに尊重しあう社会」実現が却って遠のくと判断し、関西Aceコミュニティは解散されることとなりました。
2.コミュニティの果たした役割は有志らが継承
関西Aceコミュニティが7月にオフ会を開催した結果、コロナ禍により自粛一辺倒であったAスペクトラム界隈でもオフラインでの交流を模索する動きが生まれました。特に、関西ではそのような動きが活発です。
結果的に、関西Aceコミュニティが果たしてきた、或いは、果たそうとした役割と言うのは、有志の方が独自に行う活動によって、より効果的に果たされていると言えます。
本コミュニティが解散したことは、第一にメンバーの全会一致を実現できなかった私、日野の代表としての失態でありますが、第二に、不幸中の幸いと言うべきか、全会一致主義のコミュニティという形に捉われずに、より効率的にAスペクトラム当事者の交流を推進する枠組みがこの関西で出来つつある、ということも大きいです。
3.学術的・政治的な運動を行う新団体は必要
一方で、AスペクトラムについてはLGBT等とは異なり、学界や政界から十分な注目を集めているとは、言えません。
同性愛者とアセクシャルはほぼ同数と言う研究結果をはじめ、Aスペクトラム当事者の数は決して少なくはなく、他のマイノリティと比べてその存在があまり取り上げられないのは、学術的・政治的な「可視化」が行われていない、という事実があると言えます。
私は、Aスペクトラムを含むすべてのSRGM当事者のための、学術的・政治的な活動を行うための団体結成を模索し、それ以外の本コミュニティが担っていた機能は、私以上に優秀に交流会等を開催されている皆様に委ねようと考えています。
日野智貴