起立性調節障害と漢方
【起立性調節障害】は
”たちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠感、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期に好発する自律神経機能不全の一つ”
と言われています。
【起立性調節障害】の漢方相談は年々増えていて
「複数の医療機関で治療を受けたが、症状の改善があまりない」
という患者様のご相談が、池田東洋堂薬局ではほとんどです。
日本の優れた現代医学の治療でさえ、効果が乏しいのであれば、打つ手が無いように思われまが、大丈夫です。みなさんよくなっている方ばかりです。
実は新臨床中医学(漢方)の視点でみると色々と改善するヒントがみえてきます。
〇新臨床中医学的視点でみる
【起立性調節障害】では、
朝起きがけや午前中が特に症状が強く、午後や夜の方が症状が比較的軽くなる
という患者様が多い傾向にあります。
これだけでも十分有用な情報です。
というのも起立性調節障害のお子さんの多くが
“脳疲れ”
の状態にあります。
ストレスや考え事、緊張や不安など、頭をフル回転に働かせ、脳が極度に緊張状態となる“脳疲れ”。
こんな状態が続くと朝や午前中が特に症状が強くなる傾向にあります。
新臨床中医学ではこういった時は
“気滞(きたい)”
の状態にあると考えます。
“気滞”とは気の流れが滞った状態です。(読んで字のごとくですね)
また気滞が発生してしまう人は
“瘀血(おけつ)”
の状態にもなりやすいです。
“瘀血”とは血の流れが滞った状態をいいます。
この“気滞瘀血体質”は
・朝起きがけや午前中が体調が悪くなる
・授業中や緊張すると体調が悪化
・睡眠の質が悪い(寝つきが悪い、眠りが浅い、何度も目覚める)
・天気が悪いと体調が悪化しやすい
といったような人が多いです。
心当たりがある人は多いのではないでしょうか。
裏を返せばこの気滞瘀血の状態を改善することで、起立性調節障害のつらい症状も軽くなっていくということです。
「頭痛がよくなりました」
「ふらつかなくなりました」
「イライラすることが随分減りました」
「寝つきがよくなりました」
など漢方療法を続けていくことで、つらい症状が減っていきます。
・朝方のつらい症状が軽くなれば、午前中から学校へ通えます。
・授業中の気分の悪さが減り、勉強に集中しやすくなります。
・イライラすることが減り、家族や友人と楽しい会話が増えます。
・頭痛やめまいふらつきなどが減ると楽に学校に通えます。
原因は気滞や瘀血体質だけではありませんが、体質を改善していけば、つらい症状はよくなっていきます。
またその他に
・食べた方がよいものや控えた方がよいものなどの食事指導
・生活の中で気をつけた方がよいことや率先してした方がよいことなどの生活指導
なども一生懸命におこなっていきます。
元気で笑顔で過ごせるために【あなた+親御様+私(千代丸)】みんなで一緒にタッグを組んで頑張っていきましょう。
どこに行ってもよくならない方に、こういった方法もあるということを知っていただきたいです。
漢方相談は予約制ですので、まずはお電話にてご予約ください。
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池田東洋堂薬局
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