わたしのHygge #10
9月。まだまだ暑い日が続いていますが、暦の上では秋。白露、秋分。
この時期においしい野菜として「なす」を思い浮かべました。
今日は、なすのお話でも。
「秋なすは嫁に食わすな」という言葉の真意、気になりませんか?
諸説ありますが、よくいわれるのは「秋なすは美味しいから、怠け者の嫁には食わすな」という姑の嫁いびりの説と、「秋なすは美味しいが体温を冷やす効果が強いため、お嫁さんの体を壊すわけにはいかない」という説。両極端な意味を含んだ説だけど、ポジティブにお嫁さんの体を労わっての説でとらえたい……(笑)。
実際、なすには体を冷やす効果があり、栄養学的にいうと「利尿作用」のあるカリウムが多く含まれています。カリウムの働きで尿が排出されるときに体の熱も奪うので、体の内側にこもった熱を排出する効果によって血圧を下げ、全身の血流がゆっくり流れて体温を上がりにくくします。体を冷やすというより、体温を上げにくくしてくれるのです。
夏の暑い間は水分で一気に体温を下げるのもいいけれど、秋が近づいていくにつれ、一気に体温を変化させるのはとても危険。だからこの時期は、より食べ物の力を借りて体調を整えることを意識してはどうでしょう?
そんな「なす」を使ったレシピをご紹介します。
なすのみぞれ和え
☆材料☆
なす 3本
豚バラ肉 200g
大根 150g(5センチ程度)
大葉 3枚
ごま油 大さじ2
(たれの材料)
☆みりん 大さじ2
☆お酢 大さじ2
☆醤油 大さじ2
☆つくりかた☆
① なすを縦に薄切りにして水につけておく。大根はおろしておく。大葉は千切りに、豚バラは3センチ幅に切る。
② フライパンにごま油を熱し、中火で豚肉を炒める。豚肉の色が変わったらなすを入れ、油が回ったら、ふたをして中火のまま5分ほど蒸し焼きにする。
③ ☆を加え、さっと絡めたら器に移し、大根おろしと大葉をのせて完成。
なすは年中出回っているけど、ぜひ秋なすでつくってみてください。
舟久保 琴恵
やさいやglincotto店主。料理嫌い、野菜好きが高じて店舗を持たない八百屋を始める。
自ら農家さんに会いに行き、おいしくて、安心安全なこだわり野菜ばかりを扱う。
今後、気まぐれで知り合いのお店の軒先を借りてお野菜販売する予定。
毎月第1・第3水曜日に「glincottoのおやさい便」として野菜の宅配を行なっている。
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