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なにとぞ 〜 ファレホの処方箋 〜

コーティング(ヴァーニッシュ)について

2020.12.21 17:45

ファレホからヴァーニッシュがいくつか発売されています。


現在一般に入手できるのはメカカラーのもので、吹付け後によって3種類あります。

・グロスヴァーニッシュ:ツヤ仕上げ用

・マットヴァーニッシュ:ツヤ消し仕上げ用

・サテンヴァーにッシュ:半ツヤ仕上げ用

そしてそれらのヴァーニッシュは17ml、60ml、200mlの3種類の容器で販売されているので、使用頻度によって選びましょう。

ただ、塗料は大なり小なり劣化するものなので、200mlの大容量は余程短い期間で全部使い切る程の状況でない限りはやめた方がいいかもしれません。劣化した塗料等は使い勝手が悪くなったり、硬化した後の状態が変わる可能性もあります(実際に確認した訳ではありませんが)。なので小容量のものを使い切ってさっさと新しいものを購入する方が結果的に良かったりします。


ちなみに画像一番左側のものは、ワテクシがファレホを使い始めた頃に入手したプレミアムカラーシリーズのヴァーニッシュです。日本では販売されていないかもしれません。プレミアムカラーは通常のプラ(PS)素材ではないものに使用するための塗料ですが、このヴァーニッシュはモデルカラーで塗装されたものの上から普通に使えました。使い勝手も質感もメカカラーのものと大差ない感じです。


その隣にあるのはメタルヴァーニッシュとして売られているものです。でもこのラベルの下に書いてあるように中身は単なるグロスヴァーニッシュのようです。


希釈は他のファレホと同じで牛乳位の濃度にしてあげればエアブラシで吹けますが、乾燥が他のファレホシリーズの塗料に比べて若干早いのでニードルの先や塗料の通り道で見えない場所に塗料が溜まりやすいので気を付けましょう。


今までメタルヴァーニッシュは所持していながら殆ど使った事が無く、また新たにサテンヴァーニッシュを入手したので、実際にヴァーニッシュの違いをサンプルで確認してみました。

サンプルの下地としてメタルカラーのクロームを使用しました。

左側から

・グロスヴァーニッシュ

・メタルヴァーニッシュ

・サテンヴァーニッシュ

・マットヴァーニッシュ

となってます。


相変わらず分かり難い画像ですみません。

グロスヴァーニッシュは上にクリアの層を作るような感じになり、下地の金属色が光を反射しているような感じではなく、上に作られたヴァーニッシュの層が光っているような印象になります。触り心地はペタッと吸い付くような感じです。もちろん完全乾燥すればベトベトしているような事はありません。


メタルヴァーニッシュは、ワテクシが吹いてみた限りではグロスヴァーニッシュとの違いは見当たりません。メタルヴァーニッシュのラベルに書いてある通り、単なるグロスヴァーニッシュのようです。


サテンヴァーニッシュはマットヴァーニッシュ程のツヤ消し感はありませんし、またグロスヴァーニッシュの様な光り方もしません。ツヤ感も触り心地もどちらかというとマットヴァーニッシュよりです。

別の機会でゲームカラーのポリッシュゴールドの上にこのサテンヴァーニッシュを吹いたのですが、吹いた前後の違いが分からない位にポリッシュゴールドの光り方をそのまま維持していました。

今回使用したクロームでは若干ツヤ消し感が付加される程度で、元々のクロームの光り方はそんなに壊していないようでした。


マットヴァーニッシュはツヤ消しのヴァーニッシュで、サラッと吹いただけで一気にツヤが消えます。触り心地はサラサラとしています。


因みにヴァーニッシュの容器にしっかりと振って中身を撹拌してから使ってくださいみたいな事が書かれています。

特にマットヴァーニッシュが顕著なのですが、容器の底に白いものが沈殿していて、容器をよく降るとこの沈殿物が溶剤に混ざってきます。マットヴァーニッシュではこの沈殿物の粒子の大きさが大きいためか、エアブラシが詰まり易くなるので振り過ぎにはご注意ください。