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Ocha journal

「結婚=幸せ?」 韓国ドラマ・映画から考える私の人生

2020.09.03 10:00

こんにちは!生活科学部 2 年のせきです。


この夏休み、お家で映画やドラマを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか?

特に、最近は『愛の不時着』や『梨泰院クラス』など、韓国ドラマが日本でも人気ですよね!以前には、ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』も話題になりました。


この私も、韓国エンタメのファンの1人。某動画配信サービスで、韓国の映画やドラマを頻繁に観ています。30話ほどのドラマを徹夜で一気に観ることも...。

言語や文化は違っても、秀逸なストーリー展開、複雑に絡み合う人間関係など、1度ハマると抜け出せない魅力があると感じます。


しかし、私が韓国の映画やドラマに夢中になる最大の要因は他にあります。 

それは、韓国の映画やドラマに、ジェンダー格差や女性の生き方、結婚や子育てに関する葛藤などをテーマ、要素とする作品が多いことです。

私が大学でジェンダー、家族社会学を主に学んでいるからということもありますが、やはり、大学生になって、「自分にとって幸せな生き方とは何か?」と、将来について考えざるを得なくなったことが、このような点に魅力を感じる理由だと思います。


韓国も日本と同様に、未だ男女の性別役割分業の考え方が根強く、特に徴兵制が存在することで「男性らしさ」、「女性らしさ」というようなジェンダーの固定観念が助長されてしまっている側面がありますが、このような状況が少しずつ疑問視され始めています。性別に関係なく人々が自分のキャリアを築ける社会への過渡期にあるのだと思います。

そのような状況にあるからこそ、 

「女性らしさって何?」

「若いうちに結婚して、子どもを産むことが幸せなのか?」

「夫婦とは?」...... 

と、ジェンダーに関連した様々な疑問や違和感が作品に盛り込まれ、多くの人々に共感されているのでしょう。


今回は、私自身が自分の将来、生き方について考える際にヒントになったと感じるオススメの韓国映画・ドラマを 3 本紹介します!



◇映画『グッバイ・シングル』

 ・あらすじ

主人公・ジュヨンは韓国のトップ女優。しかし、歳をとるにつれ人気も衰え、彼氏にも浮気されてしまいます。落ち込んだジュヨンは「自分だけの味方をつくりたい!」と、妊娠の計画を立てますが上手くいきません。そんな時、産婦人科にて妊娠した中学生・ダンジと出会ったジュヨンは、生まれて来る子供を自分の子にするという契約をダンジと結び、自らは妊娠したと偽ります。


破天荒なジュヨンと、彼女に振り回される周囲の人々とのやりとりが面白おかしく描かれているものの、独身として生きていくことへの不安や孤独感に1人で苦しむジュヨンの姿は、見ていて少し辛くなりました。

しかし、ジュヨンは結婚や出産という手段に頼らない、新たな「幸せ」の形を見つけます。最後のシーンの、最高に幸せそうなジュヨンの笑顔は、爽快です。



◇ドラマ『ゴー・バック夫婦』 

・あらすじ 

大学時代に合コンで互いに一目惚れしたチェ・バンド(夫)とマ・ジンジュ(妻)は、卒業と同時に結婚。しかし、時は経ち 2017年、38 歳になった夫婦は喧嘩の絶えない毎日を送っていました。バンドは仕事に明け暮れ、ジンジュは子育てに必死。バンドの浮気をきっかけに2 人は離婚を決意します。しかし、離婚が成立した翌朝、2人は 1999年のちょうど2人が出会った20歳にタイム ワープしてしまいます。それぞれ人生をやり直そうと誓い、なるべく関わらないようにする2人ですが...。


「結婚って何?」

 「夫婦って何?」

 1話見終わるごとに、考えさせられます。

「結婚=幸せ」という理想論的な考え方を最初から全否定した上で、視聴者に結婚の意義を問うという、興味深い1本です。



◇映画『サニー 永遠の仲間たち』 

・あらすじ

主人公のイム・ナミは、専業主婦として夫と娘と暮らしています。ある日母の入院している病院で偶然、25年前の高校時代の仲良し 7 人グループ「サニー」の仲間ハ・チュナと再会しますが、チュナが余命 2ヶ月のがんであること、25年前のとある出来事で離れ離れになっていた「サニー」の仲間たちと再会したがっていることを知ります。ナミは、チュナのために「サニー」のメンバー探しに奮闘するうちに、当時の思い出が蘇ります。


夫と娘のために生きてきたと感じているナミは、「サニー」の仲間たちとの再会を通して、やっと 「人生の主役になれた」ことを実感します。この作品は、単なる友情ドラマを描いたものではなく、主に女性たちに、誰かのためではない、自分のための人生を歩む楽しさに気づくよう強くうったえている作品だと私は感じました。




オンライン授業、自粛などにより、思い描いていた大学生活を送れていないと感じるのは私だけではないはずです。今後のことを考えようとしても、見通しが立たず、不安になることもあります。しかし、このような時期だからこそ、いろんな映画やドラマに触れて、自分の将来や生き方を考える機会にしたいと考えています。


夏休みも、残り半分!皆さんにとって素敵な夏になりますように。