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藤田晋 invitational RTDリーグ

長年のライバル、村上・多井の一騎打ち!BLACK DIVISION 第6節 2回戦A卓レポート

2016.07.08 11:00

7/3(日)23:57よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて配信された、RTDマンスリーリーグBLACK DIVISION 第6節 2回戦A卓の様子をお届けします。

対局者は、起家から順に

村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)

柴田 吉和(日本プロ麻雀連盟)

多井 隆晴(RMU)

白鳥 翔(日本プロ麻雀連盟)

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。


開始前の成績はこちら↓

「雀力で言えば多井さんは自分より上だと思うけど、勝つか負けるかで言えば良い勝負ができると思っている」

以前、村上からこんなことを聞いたことがある。

なるほど、言わんとしていることは理解できた。

ここで言う雀力とは、総合的な麻雀に対する理解力と、引き出しの多さ・使いどころの的確さである。

一方で、麻雀には勝ちやすい手段というものが存在する。村上はその勝ちやすい手段を究極まで突き詰めた。

それが、村上の代名詞とも言える「リーチの多用」というスタイルになっている。


この半荘でも、村上は磨き続けたリーチという武器を手に、攻撃を続けた。

まずは白鳥から5800。


続いて、チートイツドラ2を即リーチ。

リーチ後に6pが通ると、白鳥がスジになった9pを打ってテンパイを組み、村上の真骨頂のような18000が炸裂する。


しかし、ライバル多井が立ちはだかった。

オヤ番を迎えると、自身のアンカンでドラになった中をポンしてツモアガリ。

次局には両方狙いごろのシャンポンでリーチすると、イーシャンテンだった村上から一発で打ち取り、一気に村上に並んだ。


村上も負けじと、やはりリーチで応戦し、白鳥のリーチ宣言牌を一発で捕えて多井を突き放す。


これに対し、多井も村上のオヤ番でハネ満ツモ。

再度村上に並ぶと、自身のオヤ番ではダブリーツモで村上をかわす。

そして最後は、白鳥のリーチにダマテンで押し返しての4000オールで、多井が一気に勝負を決めていった。

壮絶な打ち合いを制した多井が、オーラスに点数の授受が終わると、椅子に深くもたれかかった。

これでついにマイナスを2ケタまで戻してきた多井。準決勝進出ラインが見えてきたのだが、この半荘の内容には納得できない点が多くあったらしい。

多井「けっこうやらかしたなあ」

村上「やらかした人が7万点トップなんておかしくないですか?」

多井「(村上が)もっとやらかしてるんじゃない?」

村上「おれ、なんかやらかした?」


2人の戦いはこれからも続く。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)