長年のライバル、村上・多井の一騎打ち!BLACK DIVISION 第6節 2回戦A卓レポート
7/3(日)23:57よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて配信された、RTDマンスリーリーグBLACK DIVISION 第6節 2回戦A卓の様子をお届けします。
対局者は、起家から順に
村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)
柴田 吉和(日本プロ麻雀連盟)
多井 隆晴(RMU)
白鳥 翔(日本プロ麻雀連盟)
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
開始前の成績はこちら↓
「雀力で言えば多井さんは自分より上だと思うけど、勝つか負けるかで言えば良い勝負ができると思っている」
以前、村上からこんなことを聞いたことがある。
なるほど、言わんとしていることは理解できた。
ここで言う雀力とは、総合的な麻雀に対する理解力と、引き出しの多さ・使いどころの的確さである。
一方で、麻雀には勝ちやすい手段というものが存在する。村上はその勝ちやすい手段を究極まで突き詰めた。
それが、村上の代名詞とも言える「リーチの多用」というスタイルになっている。
この半荘でも、村上は磨き続けたリーチという武器を手に、攻撃を続けた。
まずは白鳥から5800。
続いて、チートイツドラ2を即リーチ。
リーチ後に6pが通ると、白鳥がスジになった9pを打ってテンパイを組み、村上の真骨頂のような18000が炸裂する。
しかし、ライバル多井が立ちはだかった。
オヤ番を迎えると、自身のアンカンでドラになった中をポンしてツモアガリ。
次局には両方狙いごろのシャンポンでリーチすると、イーシャンテンだった村上から一発で打ち取り、一気に村上に並んだ。
村上も負けじと、やはりリーチで応戦し、白鳥のリーチ宣言牌を一発で捕えて多井を突き放す。
これに対し、多井も村上のオヤ番でハネ満ツモ。
再度村上に並ぶと、自身のオヤ番ではダブリーツモで村上をかわす。
そして最後は、白鳥のリーチにダマテンで押し返しての4000オールで、多井が一気に勝負を決めていった。
壮絶な打ち合いを制した多井が、オーラスに点数の授受が終わると、椅子に深くもたれかかった。
これでついにマイナスを2ケタまで戻してきた多井。準決勝進出ラインが見えてきたのだが、この半荘の内容には納得できない点が多くあったらしい。
多井「けっこうやらかしたなあ」
村上「やらかした人が7万点トップなんておかしくないですか?」
多井「(村上が)もっとやらかしてるんじゃない?」
村上「おれ、なんかやらかした?」
2人の戦いはこれからも続く。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)