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「Le petit libre du langage des Fleurs」

2020.09.03 08:39

豆本の魅力を、自分はあまりわかっていないと自覚しているのですが、ドールハウスやミニチュア小物などには、どうにも惹かれてしまいます。

個人的に豆本を特別に思っていないのは、単純に、本は手に持って読みやすい、しっかりと内容を楽しめるものがいいと考えているからなのですが、それでも製本の勉強をしていると、豆本作家さんの奥深い世界に触れる機会があり、その細かな作業にはただただ驚いて見入ってしまいます。

西洋では16世紀に、日本では江戸時代後期に流行し始めたという豆本。持ち歩くため、隠し持つためと、理由は様々ですが、小さくてもしっかりと本の形をしたそれらは、沢山の情報を詰め込むことはできませんが、やっぱり可愛らしいものです。

先日買い取らせて頂いた小さな小さな花の本。フランスの出版社で作られているものなのですが、このサイズ感が程よいのです。個人的には読みにくくない、ギリギリのサイズ感のように思うのですが、豆本がお好きな方には少し大きいくらいかもしれません。

どれも文字の組み方や構成がこのサイズに合わせて作られているので、内容もちゃんと楽しんで頂けます。

その中の一つ、ルドゥーテの「Le petit libre du langage des Fleurs」では、見開き1ページごとに美しい花の絵と花言葉(フランスの花言葉ですね)を見ることができます。

特別きれいな印刷と言うわけではありませんが、ルドゥーテの繊細さが十分に感じられ、植物図譜と言うとしっかりした作りのものが多いかと思いますが、とにかく、軽く小さく愛らしい、ポケットに潜ませて時折開きたい、そんな本です。

個人的には、娘のお人形さんが読むのにぴったりな大きさなだな、なんて思ってしまいますが、お値段もお手頃ですのでそんな使い方をしても良いのではないかと思います。

気になる方は是非サイトでもご覧になってみてください。


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