シング・オン・ツアー(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
USJのオープン当初より「モンスター・メーキャップ」というショーが行われていたが、2004年に早々と終了して以降、期間限定ショーやイベント会場としてのみ使われていたステージ14をイルミネーションシアターとして2019年に大規模リニューアル。大ヒット映画「シング」を題材にしたミュージカルショーを上演している。この場所では、なんと15年ぶりの常設アトラクションとなった。
初めて見た時の感想は、かなり微妙、というもの。その後、何度か見たが、どうにもピンと来ず、レビューを書くのも見送っていた。だが、つい先日。コロナ後、初のUSJで久しぶりに見た感想はガラリと変わっていた。楽しい!
今思うと、オープン当初はかなりハードルが上がっていたのだろう。決して手放しで褒められるものではないが、「シング」のキャラクター達が目の前に出てきて(ステージとの距離感が近い)、歌って踊るのは楽しいし、バスター・ムーンとミス・クローリーのアニマトロニクスもユニバーサル基準で考えると、ベストな出来だと言える。音響や照明も、ステージ上でやってることに対して派手すぎるというか、大袈裟すぎる嫌いはあるが、クオリティは高く、お金がかかってそうだ。
ただ、曲と曲の繋ぎの演出が変だったり、ステージ上の味気なさだったり、詰めの甘さを感じる部分があるのは確か。この辺りはイルミネーションシアターを名乗るだけあって、上演内容の変更も、最初から視野に入れられているからだろうと思う。実際、オープンから1年と少しで、人気はかなり落ち目のようだ。次があるとしたら、ミニオンのショーになるのだろうか。子供騙しといえば、そうなのかもしれないが、それでも良い子供騙しだと思うし、USJにはあまりなかったタイプのアトラクションとして、上手くラインナップの穴埋めをしているように思う。
B+
入り口横の受付でいびきをかきながら眠るミス・クローリー
こういう演出もUSJでは珍しいように思う
ゴールドとグリーンでまとめられたシックなプレショーエリア
オシャレで良い感じ!
「シング」よりもミニオン関係の展示が多く、
すでに今後の展開を匂わせている