ハラスメント対処法
このページでは、ハラスメント、とまではいかなくても活動を通じて遭遇する「ちょっと嫌なこと」への対処方法を紹介します。
◆シノワー(中国人)
どこへ行っても「シノワ、シノワ」。「おまえら中国人しか知らんのか!」と怒鳴りたくなることも。対応策として「ジャポネ ザ!(日本人だ!)」と言い返す隊員と完全に無視する隊員がいます。あなたが一番すっきりする対処法を生活の中で見つけてください。
ただ、気になるのはマダガスカル人の一部が中国人を差別して「シノワ」と呼んでいることです。その理由は
- マダガスカルに入ってくる中国製品は壊れやすいものが多く、ろくなものも作れない人たちだと思っているため
- 中国映画は人気がありよく観ているのだが、中国語の響きがおかしく感じるため
- 一昔前、マダガスカル人が嫌がる仕事を中国人がしていたため
- この国の経済を抑えているのは中国人とインド人。嫉妬心の反動から
- フランス人に支配されていた反動から、東洋人やアフリカ人を差別するようになった
- マダガスカル語もフランス語も出来ない中国人もおり、言葉もまともに出来ない人たちだと思っている
- 日本人と中国人の違いがわからない。アジア系=中国人と思っているため
以上のように言われています。自分なりの対処法を見つけてストレスをためないようにしてください。
◆「結婚してる?」「付き合っている人いる?」
マダガスカル人の一番好きな話題がこれ。初対面でも、誰でもかまわず聞いてきます。何度も言われているといい加減うんざり。うっとうしくもなってきます。しかし、仲良くなるネタと会話を楽しんでいる隊員も多いようです。ただ気をつけなければならないのは、ここでは下ネタは「teny ratsy(悪い言葉)」になります。調子に乗って話していると年配の方から説教を受けることになります。「あの人キレイ!」くらいで止めておきましょう。
◆「ちょうだい」「お土産はどこ?」
言うのは一部の人ではありますが、隊員誰でも言われます。マダガスカルの中では、「外国人=お金持ち」と認識している人が多いです。当然のように物や金を要求してきます。特に外国人観光客が飴をよくあげるのか、子供たちから「飴ちょうだい」と言われることがよくあります。断っても禍根を残すようなことはありません。無視したり、「ないよ」という隊員も多いようです。本当に要求された場合でも、大事なのは「自分が本当にあげてもいい」と思う時にしかあげないこと。1人の子どもに飴を1つあげたら何人も集まってくる事もあります。断りにくいから、付き合いがあるからという理由で嫌々あげていると、その積み重ねがストレスとなってしまいます。「何かちょうだいって言ってくる子どもを見ると自分はどう行動したらいいんだろう」と悩む隊員もいます。この悩みは大きいストレスにもなります。先輩隊員やJICAスタッフの人に話を聞いたりして自分の納得出来る答えを探してください。
「首都に行ってきました。」と言えば「お土産は?」の会話は当たり前。「他の人にお土産をあげないのに、自分はお土産要求するのかよ!」とイラっとすることもあります。しかし、お土産は使い方によっては効果があります。お土産を上司に渡す事によって、活動に興味を持ってもらえるようになったり、休暇許可が出やすくなったりする例もあります。また、注意しなければならないのは、一人にあげようとして周りからたくさん人が集まってしまい収拾がつかなくなったり、あげていない人から余計な恨みを買ってしまったりすることです。
◆子供のいたずら
特に外国人の少ない村では、日本人は動物園のパンダみたいなもの。子供は珍しがって見に来ます。「なんか珍しい生き物がいるぞ」程度の感覚なのです。いたずらがひどい場合も家を突き止めて親や学校の先生に言いつけるとぴたりと止むこともありますし、全く無視していると飽きていなくなったりします。ただ、他の国に比べればマダガスカルの子供は大人しいようで、いたずらを受けていないという隊員も多くいます。いずれにしろ子供になめられるといたずらはエスカレートしてきます。仲良くなる事は勿論大切ですが、なめられないように引き締めるところは引き締めていきましょう。