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妄想列島

少年彩里水の不思議冒険譚 -不思議の国の入り口26-

2020.09.05 12:00

26 作戦会議!



2人と2体はコソコソと作戦会議を始める。


「ひとまずさ、オレと白兎はわかんないことだらけなんだ。いろいろ君たちに聞いてもいい?」


「もちろんです!・・・ところでお2人はもしかして純人型さんですか?」


キップが憧れの人を見るような眼差しで2人を見る。彩里水はニコニコと答える。


「あ、そうそう。確かあの双子が言ってたよ。オレたちは純人型なんだと思う。」


「うわー!すごい!僕ら、純人型の方は初めて見ました。お2人は純人型なのに僕らとお話ししてくださるんですね。」


「え?お話ししてくださるって?普通は純人型の人は話さないの?」


キョトンとしながら彩里水が尋ねると、キップはさも当然のように答える。


「え?もちろんそうじゃないですか?純型はとっても珍しくて貴重な方々。僕らなんてお目にかかれるぐらいでも光栄なのに、お2人はどうしてこんなところに幽閉されているんでしょう?」


「・・・。」


彩里水と白兎は顔を見合わせる。事情はよくわからないが、とにかくこの不思議な世界と自分たちのいる世界では、根本的に何もかもが違い、ここでは自分たちはとても珍しいと言うことだけはわかった。


「うーんと、なんて説明していいのかわからないんだけど、僕らはこの世界のルールとは違うところから来ているみたいで、僕ら自身もよくわかってないんだけど・・・。」


彩里水は自分で言っていてもなんだかわからなくなってくる。


「まあ、要するに、オレと彩里水はこの国に来たばっかなんだよ。だからこの国の常識?とか、全然わかんなくてさ。だからまず、オレらからいくつか質問させてもらいたいんだけどいい?もしその前にオレらに聞きたいこととかあったら答えるけど。」


白兎に言われ、キップとクップは顔を見合わせる。


「僕ら、もちろん聞きたいことがたくさんあります!でもまずはお二人に協力するといった以上、お二人のお役に立つことが先です!」


キップはキリッとした顔で言う。


「そっか。ありがとう!じゃあ早速なんだけど、僕らがさっき水やパンを食べたら指が伸びたり鼻が縮んだり、体の一部が伸び縮みしたんだけど、この国の食べ物を食べるとそうなるの?」


キップとクップは顔を再び見合わせる。


「・・・そういう話は聞いたことがありません。僕らは半人半物なので、食事は取りません。けど、半物半人の方などは食事を取りますし、他の型の方からもそういった話は聞いたことがありません。・・・もしかしたら純型の方独特のことなのかもしれません。・・・すいません、いきなり全然お役に立てなくて。」


答えながらキップはとても落ち込む。



――おい、別にたいしたことじゃなくてもメチャクチャがっかりしてるな。・・・まさか天然なだけじゃなくその上メンタル弱いのか・・・?



白兎はそう思いつつも慌てて笑顔を作りキップを元気づける。


「あ、い、いいんだよ、全然。でも、てことは飲みもんや食べもんについては謎のままだし、これから何か口にする時は気をつけないとな。」


白兎が言うと彩里水は答える。


「そうだね。」


つづく