オリアンティ & PRS 対談 #1 / 娘はアメリカに行かせん!
先日、久々の新曲 "Sinners Hymn" が予想外にハードなロックチューンで、ツイッターでもご紹介した オリアンティ。
そんな彼女の新曲とは全然関係ない、でも面白い対談があったので、今回はこちらの訳をご紹介していきたいと思います!
対談の相手はなんと、彼女が長年愛用しているギターメーカーの創設者、ポール・リード・スミスさん!
彼がまた「おしゃべりで陽気なオヤジ」という感じで(笑)、興味深い話が色々と登場します!
O: オリアンティ
P: ポール・リード・スミス
ギタリストになっていなければ?
1:00
P: オリ、キミにいくつか質問を用意してきたから、それをぶつけていくよ。
もしミュージシャンをやっていなかったら、どんな仕事をしていたと思う?
O: 多分、動物園で飼育員をやっていたか、シェフだと思うわ。この2つならクビにならずになんとか出来そうな気がするの。
私はギリシャ人の血が入っているから食べるのが大好きだし、動物園の飼育員に関しては、餌をあげるだけならクビにはならないでしょ?
私なら餌を与えすぎる可能性はあるけど(笑)
お気に入りのPRSギターは?
2:05
P: これまで僕らが作ってきたギターで、キミのお気に入りの一本はどれだった?
O: えぇー、それはかなりタフな質問ね。
親に対して「どの子がお気に入り?」って訊くようなものよ(笑)私の場合、子供はいないからペットになっちゃうけど。
そうね…、一番最近のパープルのモデルかな。あれはすごく美しい一本だし、あれに搭載されていたピックアップ(以下PU)はものすごく良かったわ。最高のトーンが出るの。
(*この「パープル」がどれを指しているのか、ちょっとわかりませんでした!
↓の3年前の動画で使っているのもパープルですが、これのことなのか、はたまた現在調整中の最新モデルなのか…)
P: あのクリスタルのモデルはどうだった?
(*マイケル・ジャクソンのツアーで使う予定だったスワロフスキーを散りばめた特注モデルがあったようです!オリアンティの Facebookページ に写真がありました )
O: あのギターには特別なエネルギーがあったわね、あれはマイケルとのツアー用のものだったし。
でも、プレイのしやすさ・音の面から言うと、さっき言ったパープルの方が良いわ。
あなたがあのギターにどのPUを載せてくれたのかは知らないけど、サステインがすごく良くて素晴らしいの。
P: キミがルックスではなくて、ちゃんと音で判断してくれてるのを聞いて嬉しいよ。
O: でも、あなたはいつだって「アート作品」のようなギターを作ってるじゃない。見た目もサウンドも良いんだから、素晴らしいことよ。
あと、汎用性にも優れているし。
あのパープルのモデルは、特にフロントPUで指弾きした時、すごく甘い音が鳴ってくれるの。ディープで伸びのある音、驚いたわ。
娘をアメリカには行かせない!
5:33
P: 今から話すのは、これまでキミに話したことのないエピソードだ。
実は、僕が一番最初にキミを知ったのは、ある時誰かがキミの初期の音源を流していたことがきっかけだった。
僕はその音を聴いてサンタナの作品だと思い、「僕が聴いたことがないこのサンタナのアルバムを一体どこで入手したんだい?」と訊いたら、相手は…
「これはサンタナじゃないよ。13歳のオーストラリア人の女の子の音源さ」
って答えた。僕は「冗談だろ?」と思い、それを車の移動中にじっくり聴いてみたんだ。
次の日、僕はキミのお父さんに電話したよ。「お嬢さんにアメリカに来て頂きたいんです」と。
キミのお父さんはまだ旅をさせるには早すぎるって言うから、「そんなことはありません。費用は全てこちらで持って、お嬢さんの面倒をしっかり見ますから」と伝えたけど、お父さんはイエスと言わなかった。
その後、僕はキミのCDをサンタナに送ったんだけど、彼がツアー中にそのことを覚えていて、キミをステージに上げたってわけさ。
この時にはキミのご両親も許可をしたんだよね。
O: そうそう、あなたがカルロスに私のことを教えてくれたのよね。
続く…
後半の話がもう色々と凄すぎて…(笑)
CDのギターの音・プレイを聴いただけで「これはサンタナだ」と思ったポールも恐ろしいですし、そう思わせた13歳のオリアンティもスゴイですし、この時、既に娘が使っていたギターのメーカーからのオファーを断ったお父さんもスゴイな、と思いました…。
どちらかというと、オリアンティよりもポールのオタクっぷりが目立つ後半もお楽しみに!(笑)
(おまけ:なんと、こちらの方もPRSユーザーだそうです!)