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KazumaKawauchi

「この街はアスレティック・ビルバオというチームを」Athletic Club Bilbao Youth, Ladys

2016.04.23 02:02

情熱的なバスク地方の人々は、アスレティック・ビルバオというチームを愛している。


ユース

この日はユースの試合が行われていた。リーグの一戦で、相手チームは負ければ降格という状況らしい。試合開始の1時間半前に到着した僕は、アスレティック・ビルバオの施設で日本人が一人日向ぼっこをしているという摩訶不思議な状況を体験した。最高に気持ち良かった。

スペイン人のアップは短い。だいたい早くて40分前くらいに顔を出す。アップは実質30分くらいだろうか。お互い緊張感のあるウォーミングアップをしていた。

試合はアスレティック・ビルバオの勝利。個人的には相手チームの左サイドバックがMVPだ。とにかく吠え続け、仲間を鼓舞し続けた彼は、試合開始と同時にふてくされたけど、それくらい勝ちたかったのだろう。

アスレティック・ビルバオのユースは、レベルこそ高くはないが、闘志溢れるプレーをする。バルセロナの地域のチームよりも、バスク地方の方がパワフルなサッカーをする。


レディース

ユースの試合の途中、トイレに行こうと下へ下ると、何やら騒がしい雰囲気が漂っていた。これは何かあるぞとサッカー馬鹿の血が騒ぐ。グランド内から、施設の外に出る通路で、チケットの確認をしている。まさかこれは有料か…一度出てしまえばチケットを持たない僕は戻ってくることはできない。僕はトイレを我慢した。

レディースのリーグ戦が行われるようだった。はるか前からグランドインをしていた僕は、チケットを持たずに観戦することができた(ごめんなさい)。

試合はアスレティック・ビルバオの圧勝。かなりの差があった。相手は負けているのに全員ハーフコートに潜り込む。何がしたかったのだろうか。彼女たちのサポーターがいなくて本当に良かった(多分)。

レディースもかなりの人気があった。多くのギャラリーは女性が中心。未来の女子サッカー選手で溢れていた。レディースだからと言って、ギャラリーは容赦しない。バスク人特有の熱い応援で試合を盛り上げる。大量得点にも関わらず、得点が入るとみんなすごく嬉しそうだ。

この街の人々は、フットボールと、アスレティック・ビルバオを愛していた。

これほどまでにフットボールに情熱を持った街が、他にあるだろうか。

…たまにはこういうやつがいてもいい。