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KazumaKawauchi

「バルセロナ・カンテラ 〜バルセロナの育成とバスクの育成〜」Barcelona, Spain

2016.04.29 02:28

育成の代名詞、バルセロナの育成組織であるカンテラに行ってきました。同じスペインでも、バスク地方の育成の印象とはかなりの違いがあったので、比較をしていこうと思います。育成を学ぶ上で、ここを訪れないことには始まりません。


充実の施設

カンテラの施設はもちろん素晴らしいものでした。ピッチがいくつもあり、誰でも試合を観れるように解放されていて、スタンドもあります。バルセロナというチームがいかに育成に力を入れているのかが、一目でわかるような施設でした。

グランドと同じ敷地内に、マシアと呼ばれる選手寮があり、彼らはここで共同生活を送っています。建物もかなり綺麗でお洒落。


覇気がない選手たち

ただ、試合の内容はというと、全くもってバルセロナというチームを感じさせないもので、結論から言うとかなり期待を裏切られることになります…

バルセロナの育成組織を観るのは初めてなので、どのような基準なのかがわかりませんが、少なくともこれまで海外で観た育成組織の試合の中で、最も面白くなかったです。その理由としては、とにかく試合が冷めている。バルセロナの18歳以下(フベニールA)は、今季リーグ戦4位にとどまっている状況で、そのリーグの最終戦でした。優勝の可能性がないことを考慮しても、なんとも雰囲気のない試合でした。確かに技術のある選手が何人かいることはいるのですが、いかんせん熱さがなく、僕が持っていた「欧米のサッカー」のイメージを覆されました。逆にこういう熱くない試合も出来るのかと…笑

あの有名な韓国人選手もいましたが、この日はごくごく普通の選手でした。

正確な年代はわかりませんが、ジュニアユース年代の試合も同様あまり魅力のある試合ではなかったです。

バスク地方で見た育成の試合は、全て熱くて魅力的だったので、それとは逆の感想を持ちました。


何も言わない指導者

おそらく意識をして黙っているのだと思いますし、狙いがあるのは間違いないと思うのですが、指導者がどう指示をするのかを見たい僕にとっては、学ぶことが少なかったです…

良い悪いは置いておいて、バスク地方の育成の指導者達の試合中とは全くの逆。バスク地方の指導者達は、かなり情熱的に指示を送り続けていました。


観客

ギャラリーは、もちろんたくさんいました。ただここでもバスク地方との違いを感じることになります。

18歳以下のリーグ戦は、韓国人プレーヤーを観に来ている韓国人や、その他外国人が多いせいかも知れませんが、静かに試合を観戦している人が多かったです。イングランドや、バスク地方のギャラリーとは異なり、欧米人特有の雰囲気はなかったです。

ジュニアユースの方はおそらく親御さん中心だったと思いますが、それも同様、バスク地方の親御さんとは逆で、比較的静かに観戦をしていました。この違いは、どこから来るのでしょうか…

同じスペインでも、このようにバスク地方とバルセロナには様々な違いがありました。


それでもやっぱり

期待を裏切られる気分でグランドを後にした僕は、その日の夜にカンプノウに行き「バルセロナ最高!」と叫ぶことになります(笑)カンプノウの雰囲気は、他の国とはまた違う良さがあったので、それについては次回書いていきます!

そしてさらに、この後日訪れたエスパニョール18歳以下のトレーニングで、僕は「スペインやばい…」と驚愕することになります(笑)

ちなみにエスパニョール18歳以下は、断トツでリーグ優勝を決めています。これまで観た育成チームの中で一番衝撃だったので、それについても次回以降書いていきますので、お楽しみに!