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この道往けば act2

利椋峠 古道の息吹き編

2016.03.03 07:18

いよいよ麓が近づいてきた気がします。

しかし近いはずの国道8号の轟音はいまだ聞こえず。

どこに出るかが全く読めない状況です。

いよいよ標高が下がってきて、人の気配が強くなってきました。

ゴールは近いはず。

生還は確定だぜ!!

どこかで僕が気付かないうちに廃道化して、分岐してのか?

そのうえで徒歩道と合流してそっちが本線になっているのか?

この辺りは疑問が残ります。

再訪の際はこの辺も解明したいところです。

雷光型の道の下に石垣あるんですけど!

まさか・・・。

ここが鹿蒜道の続きだというのか??


断定はできませんが、ウツロギ峠でも石垣を確認している僕としては十分ありうるという判断をしています。

この上には民家もなければ畑もない。


しかしただの登山道に石垣を築くのはナンセンスですし、ある程度の格を持った道と考えるのが普通。

やはりここでしょ!!

そこにあったのは福井県の土地を示す境界標。

県道などにはよくある物ですが、ここは県道に指定されたことは無かったと思うんですが・・・。

まぁ県道以外のものを作る予定で県が所有しているということも考えられますが・・・。

こういうところで見るのは大概・・・。

4つ上の写真の川は鉢伏川(はちぶせがわ)。

遂に最初の鹿蒜道への復帰を果たしたのです!!

この休耕田の右の山裾に上り口があります。

地味にわかりにくいですね。

行き止まりに見えますし。

上手いことカモフラージュされてます。

しかし、これは次回探索に間違いなく使えます。

逆から辿れば、見えなかった道が見えてくるというのは往々にしてあることです。

このブログがReverse編やってる理由でもあります。

緩やかに谷沿いに伸びていきます。

これも恐らく鹿蒜道を踏襲する道なのでしょう。

待ってろ、五幡の山々よ。

いつか完全解明してやるからな!!!

上根来なんかもそうですが、集落というのは奥から寂れていくものです。

峠道が潰えて、その玄関となっていた上方の集落も道連れなんて言う事例は多く存在します。

このお地蔵さまは何を思うんでしょうかね・・・。

そんな日本昔話的な話を想像してしまう光景。

いやぁいいですね。

嫌いじゃないです。

・・・物悲しいですけどね・・・。

ゴールは近いぞ!!

かつて鹿蒜道を通った人たちもこの景色を見たのでしょうか。

越前海岸はかくも険しく、そして美しいです。

この景色は稜線の鉄塔以外、100年前と変わらないものかもしれません。

モルタルを用いていない古い石垣は江戸時代から残るものとの話もあります。


製塩の里、阿曽。

この集落の奥深さは底がしれません。

その時が近づいてきました。

そう、ついに終わったのです。

峠周辺の道という核心部を逃した今回の探索。

成功か失敗かと言われれば、失敗に近いものでしょう。

しかし僕は「五幡山の東を回り込んで、挙野から阿曽へ抜ける」という鹿蒜道が目指したルートでこの地に発つことができたのです。


僕にとってこの意味は大きい。

あとは少しずつ道を解明していけばいいのです。

薮が少ない今がチャンス!

また来るからな!!


以上、利椋峠編